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Vol. 04 月を愛でながら飲む、日本のお酒 ―大谷焼(徳島県)―


「月を愛でながら飲む、日本のお酒」 大谷焼(徳島県)
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鳴門金時をたっぷりと使った、和風スイートポテトのような月見饅頭に、 山廃純米酒を合わせてみました。山廃ならではの複雑なコクが、さつまいものほっくりとした甘さと呼応して、なんともふっくらとしたお酒の味わいが楽しめます。盃に口が触れたときに感じる、陶器のぬくもりが、秋の日本酒を一層おいしくしてくれます。


     文・コーディネート/手島麻記子  photo/亀谷進
澄み切った夜空に、ぽっかりと浮かぶ月。やわらかな明かりが、すぐ近くにあるようで、遠い銀河の宇宙に、つかぬ間の旅をしているようです。古代の人々は、この自然の美しさ、神秘に、神の存在を信じ、畏怖の念をもってお酒を捧げたのでしょう。

今宵は、ひとつ、無限に広がる宇宙空間に思いを馳せて、じっくりと日本酒を飲んでみませんか。



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 今回のPick up  ―田村純子(たむら じゅんこ)―
手にした瞬間のぬくもりを大切に、土・作り・焼どの過程にも心抜くことなく制作しています。
今回の酒器は、大谷の土を吟味し、燻焼で焼成しました。
使い込むほどに器に味が出て、落ち着いた色合いになってきます。
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写真 田村純子(たむら じゅんこ)

  徳島県鳴門市、大麻町大谷生まれ
  1998年 女子美術大学 芸術学部卒業

  日本新工芸展 日本新工芸奨励賞受賞(2回)
  読売テレビ放送賞受賞(2回)
  徳島県展特選 徳島県教育長賞受賞
  日展入選(5回)


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