少し大ぶりな酒器に氷をひとつ、そこへ充分に冷やしたフレッシュで飲み応えのある、本醸造酒のしぼりたて生原酒を注ぎます。卵の殻のように薄い繊細な磁器の地肌から、ひんやりとした冷気を掌に感じながら飲む一杯。 噛むほどに深くなる、焼あごの滋味深い味わいと共に、日本の夏に乾杯です。
文・コーディネート/手島麻記子 photo/亀谷進 |
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猛暑のなか、汗を流して働いた一日の終わりには、ひんやりと冷たい冷酒はいかがですか。ちょっと早めに帰宅して、シャワーを浴びてさっぱりとしたら、浴衣に着替えて、夕涼みの一献の準備にとりかかりましょう。
夏の空が、ゆっくりと暮れていく様子を見ながら、盃を傾ける時間は、夏の日本酒の、最高に贅沢な味わい方のひとつです。
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