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2007/02/01号


去る1月5日に、日本酒造会館前で毎年恒例となった鏡開きをし、振舞い酒をしました。例年になくたくさんの人たちに来ていただき、お酒もあっという間になくなりました。

お酒は干支の絵が描いてある升でふるまうのですが、十二支揃えるために毎年来てくださる方もいて、一年に一回だけ毎年会える織姫と彦星のような感激の再会もあり、大いに盛り上がりましたよ。日本酒はブームになりつつあると予感させられる一年の始まりでした。
よし、今年も大いに日本酒を盛り上げるぞ!

というわけで、皆さん、このような樽酒を割る儀式を、「鏡割り」ではなく「鏡開き」と言うことをご存知でしたか?

「鏡開き」という言葉自体は、もともと正月11日(昔は20日)に鏡餅を下ろし、雑煮や汁粉にして食べることですよね。
日本酒の樽酒の蓋を木づちで割ってあけることを何故「開く」と言うのかというと、酒屋さんではこの蓋を鏡と呼んでいて、新たな門出やお祝い事にこの樽を開けることにより、健康や幸福などを祈願しその成就を願っていました。「開く」は運を開くという意味があり、また末広がりの意味もあり、言葉としても「割る」に比べたら格段に縁起がいいじゃないですか。

私の結婚披露宴の時も鏡開きをして、幸せのおすそ分けという思いを込めて振舞い酒をしたのですが、司会者には、
「“鏡割り”じゃなくて“鏡開き”だから、間違えないでよー」
と口が酸っぱくなるほど言ったんですよ。お陰様で今でも私たち夫婦は問題なく仲良しです。なーんて、なんだかのろけちゃってるみたいですみません。

皆様も、「鏡割り」ではなくて「鏡開き」ということをお忘れなく。今年も大いに運を開いて、末広がりに幸せになってくださいね!

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