ストレスに満ちた現代社会。なかでも､仕事とプライベートの両立を強いられる「30代有職女性」のココロは慢性疲労状態にあり、彼女たちの“癒し”への欲求は高まるばかりです。 例えば、日本酒の香りにはココロをやすらげるアロマテラピー的効果があるなど、日本酒を飲むことの“癒し”効果が注目されつつあります。 強い驚きや心配事、寝不足などのストレスが加わることにより、血管が収縮します。これは交感神経の末端から分泌されるホルモンの作用により起こるもので、このホルモンにアデノシンという物質を振りかけると収縮が起こりません。日本酒には他のアルコール飲料よりもアデノシンが多量に含まれていて、血管収縮を阻止する作用が備えられていることがわかっています。 激しいストレスが加わったときに日本酒をゆっくりと飲めば、ストレスによって収縮した血管を拡張して、血液が流れやすい状況をつくってくれるので、ストレス解消に効果があるわけです。 植物の香りの心と体を癒す力により、リラックスしたりストレスを解消したりする女性に人気のアロマテラピー。美容にもいいとか。香りは、脳や神経などの中枢に直接働きかけることがわかってきています。 実は日本酒にも多数の香りの成分が含まれているのです。日本酒を飲むときにかぐ香りは、アロマテラピーのように、神経に鎮静作用を及ぼし血圧の安定に働いている可能性があるといわれています。今後の研究に大いに期待しています。 日本酒は飲むだけでなく、その香りにも効用があるなんて、うれしい話ですね。